
空き家管理の方法
空き家管理の方法 ~放置しないためのチェックポイント~
「実家を相続したけれど、しばらく住む予定がない」
「転勤などで家を空けることになった」
「売却するか迷っている」
このような場合に気をつけたいのが、空き家の管理です。
空き家は人が住んでいないことで、劣化や不具合の発見が遅れやすくなります。国土交通省も、外部・内部の点検、換気、通水、清掃などを定期的に行うことを案内しています。 (国土交通省)
今回は、空き家をできるだけ良い状態で維持するための管理方法をご紹介します。

1.定期的に換気する
空き家管理でまず重要なのが換気です。
窓を閉め切った状態が続くと、湿気がこもり、カビや木材の劣化につながることがあります。
定期的に窓を開けて空気を入れ替え、室内の湿気を逃がしましょう。
特に梅雨から夏にかけては、湿気対策が重要です。
2.水回りを確認する
キッチン、洗面所、浴室、トイレなどの水回りも定期的に確認しましょう。
長期間水を使用しないと、排水トラップの水がなくなり、下水の臭いや害虫などの原因になる場合があります。
定期的な通水や、必要に応じた封水の補充などを行うことが大切です。 (国土交通省 関東地方整備局)
3.雨漏りや屋根・外壁をチェックする
外から建物を確認し、
* 屋根材が破損していないか
* 外壁にひび割れがないか
* 窓ガラスが割れていないか
* 雨樋が詰まっていないか
* 雨漏りの跡がないか
などを確認します。
小さな不具合でも放置すると、大きな修繕につながる可能性があります。
4.庭や敷地を管理する
空き家では、雑草や庭木の管理も重要です。
庭木が伸びすぎると、道路や隣地にはみ出したり、害虫が発生したりすることがあります。
定期的に草刈りや剪定を行い、敷地内にゴミがたまっていないかも確認しましょう。国の管理指針でも、敷地の清掃や枝の剪定などが管理項目として示されています。 (国土交通省 関東地方整備局)
5.郵便物を確認する
郵便受けに郵便物やチラシが大量にたまっていると、「長期間人が住んでいない家」という印象を与えてしまいます。
定期的に郵便物を確認し、不要なものを整理しましょう。
可能であれば、郵便物の転送や配達物の管理についても検討すると安心です。
6.不法侵入や防犯にも注意
誰も住んでいない家は、防犯面でも注意が必要です。
* 玄関や窓の施錠
* 雨戸の状態
* 防犯カメラやセンサーライト
* 敷地内への不審者の侵入
* 不審なゴミの投棄
などを確認しましょう。
近隣の方に「定期的に管理しています」と伝えておくことも、防犯対策の一つです。
7.台風・大雨・積雪後は特に確認
自然災害の後は、通常より念入りな点検がおすすめです。
屋根や外壁、窓、塀、庭木などに破損がないか確認しましょう。
特に台風の後は、屋根材や看板などが飛散していないか、庭木が倒れていないかなどを確認することが大切です。
8.管理できない場合は専門業者へ
遠方に住んでいる、仕事や家庭の事情で定期的に空き家へ行けないという方も少なくありません。
その場合は、空き家管理サービスを利用する方法があります。
専門業者によっては、
* 建物の外観確認
* 室内の換気
* 通水
* 清掃
* 庭木の確認
* 郵便物の確認
* 不具合の報告
などを依頼できます。
国土交通省も、自分で適切な管理を行うことが難しい場合には、専門業者への依頼を検討するよう案内しています。 (国土交通省)
空き家は「放置しない」ことが大切
空き家をそのまま放置すると、建物の劣化だけでなく、倒壊、景観悪化、不法侵入などにつながる可能性があります。
また、現在の空き家対策では、特定空家になる前の段階から「管理不全空家」として行政による指導等の対象となる仕組みも設けられています。 (政府オンライン)
「いつか使うかもしれないから」とそのままにするのではなく、定期的な管理を行うことが重要です。
空き家を「管理する」だけでなく、今後の活用も考える
空き家を所有している場合、
①自分で使う
②賃貸する
③売却する
④解体する
など、将来の方向性も早めに考えておくと安心です。
特に相続した実家などは、管理を続けるだけでも手間や費用がかかります。
「売却した方がいいのか」「賃貸として活用できるのか」など、迷った場合は不動産会社に相談して、現在の資産価値や活用方法を確認してみるのもおすすめです。
まとめ
空き家管理で大切なのは、
「定期的に確認すること」と「不具合を早めに対処すること」です。
換気・通水・清掃・庭木の剪定・建物の点検などを定期的に行い、遠方などで管理が難しい場合は専門業者への依頼も検討しましょう。
空き家は、放置期間が長くなるほど管理の負担が大きくなることがあります。
「いつか売ろう」「いつか使おう」と考えている方も、まずは現在の状態を確認することから始めてみましょう。