
山林を相続したら
山林を相続したら? ~必要な手続き・管理・売却方法をわかりやすく解説~
親や祖父母から山林を相続したものの、
「山を持っていても管理できない」
「遠方にあるので見に行けない」
「山林は売却できるの?」
「税金はどのくらいかかる?」
このような悩みを抱える方は少なくありません。
山林は住宅や土地とは違い、境界・管理・森林の状態など、確認しておきたいポイントが多い不動産です。
今回は、山林を相続した場合に確認したいことや、売却・活用方法について解説します。
1.まずは相続登記を確認
山林も不動産ですので、相続した場合は相続登記が必要です。
現在は相続登記が義務化されており、原則として、相続によって不動産を取得したことを知った日から3年以内に登記する必要があります。
山林の場合、長年相続登記がされておらず、登記上の名義人が何代も前の親族になっているケースもあります。
まずは登記事項証明書などを取得して、現在の所有者が誰になっているのかを確認しましょう。
2.山林の場所と面積を確認する
山林を相続したら、次に確認したいのが、
* 所在地
* 地番
* 面積
* 地目
* 登記名義
* 固定資産税評価額
* 接道状況
* 周辺の土地の状況
などです。
「山林を相続した」と聞いていても、実際の場所がよく分からないというケースもあります。
地図や公図、登記事項証明書などを利用して、まずは所有している山林の位置を把握しましょう。
3.境界が分からない場合は要注意
山林で特に問題になりやすいのが土地の境界です。
山の中では、
「どこまでが自分の土地なのか分からない」
というケースもあります。
境界が不明確なまま売却を進めようとすると、隣接地の所有者との確認が必要になる場合があります。
売却を考えている場合は、早めに不動産会社や土地家屋調査士などへ相談すると安心です。
4.山林を放置しても大丈夫?
山林は「何もしなくても問題ない」とは限りません。
所有している山林について、
* 倒木
* 土砂災害
* 不法投棄
* 不法侵入
* 道路や周辺土地への影響
などの問題が発生する可能性があります。
特に、住宅地などに近い山林の場合は、定期的に状況を確認することが大切です。
遠方に住んでいて管理が難しい場合は、森林組合などに相談する方法もあります。
5.山林を売却することはできる?
山林も売却することは可能です。
ただし、宅地と比べると買主を見つけるのに時間がかかる場合があります。
山林の売却価格は、
* 立地
* 面積
* 樹木の種類や状態
* 林道・道路へのアクセス
* 傾斜
* 周辺環境
* 土地の利用可能性
などによって大きく変わります。
「山だから売れない」と決めつけず、まずは山林を取り扱っている不動産会社に査定を依頼してみましょう。
6.山林を貸す・活用する方法もある
売却以外にも、山林を活用できる可能性があります。
例えば、
* 林業用地として利用する
* 森林として管理する
* キャンプ場などに活用する
* 太陽光発電などの事業用地として検討する
* レジャー・アウトドア用途で利用する
などです。
ただし、土地の場所や区域、森林法・都市計画法などの規制によって、できることは異なります。
「キャンプ場にしたい」「資材置場にしたい」など具体的な活用方法がある場合は、自治体などへ事前に確認しましょう。
7.山林を相続した場合の税金
山林を相続した場合も、相続税について確認が必要です。
相続税は、山林だけを単独で判断するのではなく、預貯金や自宅など、相続した財産全体を含めて計算します。
また、山林の評価方法は土地の種類や状況によって異なります。
相続税が発生する可能性がある場合は、税理士などの専門家へ相談しましょう。
8.「山林を相続したくない」ときは?
山林を相続したくない場合、相続放棄という方法があります。
ただし、相続放棄は「山林だけを放棄する」という手続きではありません。
原則として、相続開始を知った時から3か月以内に家庭裁判所へ申述する必要があります。
「山林はいらないけれど、預金は相続したい」という場合などは、相続放棄とは別の方法を検討する必要があります。
相続放棄を考えている場合は、財産を処分する前に専門家へ相談しましょう。
9.山林を相続したら、まず何をすればいい?
山林を相続したら、いきなり売却を考えるのではなく、まず現状を整理しましょう。
チェックしておきたい項目
□ 所在地・地番
□ 面積・地目
□ 登記名義人
□ 相続登記の状況
□ 固定資産税評価額
□ 境界の状況
□ 道路・林道へのアクセス
□ 森林の状態
□ 土地の利用状況
□ 売却できる可能性
□ 管理方法
これらを確認すると、売却するのか、管理するのか、活用するのかを判断しやすくなります。
まとめ
山林を相続した場合、放置するのではなく、
まず「どこにあるのか」「どのくらいの面積なのか」「誰の名義なのか」「どのような状態なのか」を確認することが大切です。
そのうえで、
・山林として管理する
・林業などに活用する
・売却する
・貸す
・別の用途への転用を検討する
など、状況に合った方法を選びましょう。
特に遠方の山林の場合は、自分だけで管理するのが難しいケースもあります。
「山林を相続したけれど、どうすればいいか分からない」という場合は、山林の売買に詳しい不動産会社や、森林組合、自治体などに早めに相談することをおすすめします。
